学科紹介 ▶ 救急救命士学科 ▶ 柔道整復師学科 ▶ 山岳救命コース
救急救命士とは病気や事故などによる重度傷病者が現場から病院に入院するまでの間、救急車内や病院などで医師の指示のもと、救急救命処置を行います。また、生命の危険のある病気やけが人に対しては、静脈路確保や気管挿管、薬剤投与などの特定行為(医療行為)を行います。 現在、救急救命士の多くは消防署に勤務しています。消防署では消防本部の指令センターから指令を受け、救急車などに乗って現場に急行します。傷病者の症状を確認し、その場で必要な応急処置を行い、傷病者を救急車に収容し、搬送先の病院に向かいます。救急車内では、聴診器による心音・呼吸音の確認、心電図の測定、酸素吸入器による酸素吸入、自動体外式除細動器(AED)による除細動などの処置、更に救急指導医師の指示を受けながら、輸液や気管内チューブによる気道確保などの特定行為を行うこともあります。 救急現場の場所によってはヘリコプターで出動し、機内において処置をする場合もあります。また、救急救命士の資格を有していますが消防機関に所属していない救急救命士も増えていて、病院、ドクターカー、ドクターヘリの診療補助などの場面で活躍しています。 |
救急救命士のここが魅力!救急救命士の処置如何でその後の患者の運命が左右されるといっても過言ではなく、冷静な判断力と迅速な行動力が要求されます。 1991年に「救急救命士制度」がスタートして十数年。令和3年12月24日現在の全国の消防署に勤務する救急隊員は65,181人、うち救急救命士の有資格者数は28,722人と救急隊員の44.1%に留まっています。救急車に1名ずつの配備が最低限必要といわれていますが、年間約593万件に上る救急出動に対応するためには、まだまだ救急救命士の数は不足しています。 近年、救急救命士に認められる医療行為の拡大が図られていて、医師の包括的指示によるの電気的除細動、医師の具体的指示に基づく気管挿管、薬剤投与、心肺停止前の輸液、血糖値の測定、低血糖発作症例へのブドウ糖投与が認められています。 令和3年の法改正により、今後その範囲がさらに拡大していくことは確実で、消防組織以外に 病院に従事する道も開けつつあり、救急救命士への期待は高まるばかりです。 |
取得を目標とする資格
本校を卒業すると、毎年3月に実施される国家試験を受験する資格が得られます。また、専門士の称号が付与され、大学への編入学が可能です。 目指す職業・卒業後の進路
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●1年次 ●2年次 ●3年次 |
本校救急救命士学科の魅力
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本校オリジナルカリキュラム 本校では、卒業後の消防署勤務を想定し、「礼式訓練・体力錬成」や「早期体験実習」などオリジナルカリキュラムを展開しています。 礼式訓練では消防官としての職務遂行ができるように規律を身に付け、精神力を養います。また、体力錬成では基礎体力の定着を図ります。 早期体験実習は、消火、救急、救助活動における基本的な知識や技術を習得するとともに、各種資機材の取り扱い方を学びます。また、消防署での1日体験実習を行っています。 そのほか、1年時より公務員試験に向けた対策講座、3年時は国家試験に向けた対策講座や教科授業が行われています。 |
学科からのメッセージ救急救命士の仕事は、医療従事者の中で誰よりも早く現場に駆け付け、失われつつある生命を生者の世界に連れ戻すための「救急救命処置」を実施することです。死に瀕する人を救うことは、暗闇の中、遠い薄明りに向かって進むことに似ています。正しい知識と理論に基づく確かな技術を要する仕事であり、見よう見真似でない本物の実力が求められます。 本校では、救急救命士になるための知識、技術、規律、体力、心構えを3年間かけて養成します。人の命にかかわることですから、毎日が座学と実習の連続です。生易しくはありませんが、やる気さえあれば必ずやり遂げることができます。 “勉強は厳しく、学校は楽しく”が、救急救命士学科の方針です。先輩たちも、「救急救命士になる!」という目標に向かって努力を続け、3年間で大きく成長し、みごと資格を手に入れてきました。 同じ志を持つ人たちと一緒に学び、国家資格を取得して憧れの救急救命士となりませんか。夢が実現するか、夢に終わるか。それを決めるのはあなた自身です。 |
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「人の命に携わるために」 私は医療系の仕事に興味があり、その中でもいち早く傷病者の元へ駆けつける救急救命士に憧れ、入学を決めました。 本校は、豊富なカリキュラムに加え消防職員に必要な礼式訓練や体力錬成などを行います。医療分野だけでなく消防官とはどういうものなのか学習する時間もあり、恵まれた環境で勉学に励んでいます。 3年間で専門的な知識と技術を身に付け、立派な消防官になる為に日々努力しています。 |
卒業生からのメッセージ
救急救命士学科 9期卒業 |
強い思いで夢は叶う! 本校を卒業し、早4年が経過しました。現在は救急救命士として救急出動するほか、救助隊員・消防隊員として救助現場や火災現場に出動しています。本校ではシミュレーションや座学に加え、他の学校では経験することができない礼式訓練を学ぶことで、消防署で勤務するための基礎を構築することができました。とても楽しく、充実した3年間でした。 学校生活で一番大変だったのは、国家試験と公務員試験を両立しなければならない買ったことです。3年生になると9月から就職活動が始まります。消防本部によっては合格発表が12月下旬になるところもあり、国家試験の勉強に集中できませんでした。私自身勉 |
在校生からのメッセージ
救急救命士学科 第15期生
猿田 大地さん
松商学園高校 出身